2017年2月更新。T6300のサラウンド効果を動画でアップしてみました。

2014/3/26更新 4Gamerにて祖堅さんの音作りのノウハウや推奨機器などのPR記事が掲載されています。


クリエイティブのPC用5.1chスピーカー、INSPIRE T6300をとうとう買いました。
メーカー公式サイトはこちら

とうとうって程高いものでもありません。定価はアマゾンで 7,795円なり。

t6300a

2月15日土曜日の朝に届きました。思ったよりは箱が小さかったです。

アナログ接続ではありますが、5.1チャンネルのしっかりサブウーファーまでついたシステムが
この値段で手に入るんですね。
まぁ正直手にするまでは、安かろう悪かろうなんじゃないかと思いながらポチッた所もあります。

スクエニのFF14サウンドディレクターである祖堅正慶さんの一押しスピーカーという事なので
買う気になったのですが、アナログで繋ぐと音質の劣化を感じるのでは、という不安と、
他に使い道があるのか、という思いがありましたが、
結論から言うと買って良かったと思いました。

パッケージを開けた所です。
t6300b

ウーファーも思ったより小振りで、そこまで邪魔に思いません。
とはいえ大きさは出力の割合に関係してくるのですが、あまり地響きのような低音が
好みじゃなかったり、近所迷惑と考える人には十分なサイズです。
ヴォリュームもつまみがあり変えられますし。

フロントスピーカーは一回り大きく、センターとリア(背面)2つは小さめです。
気になった点としてはかなり軽く、中身は必要最小限なんだろうな、という印象です。
見た目はピアノ塗装でそこまで安っぽくは見えないかな。
t6300c

リア二つのスピーカーケーブルは割と長め(4mほど)ですが、
6畳の部屋目一杯に置こうと思うにはさすがに短いので延長ケーブルなり必要かもしれません。
僕の書斎は3畳弱なのですが、さすがに天井を這わしてまでの長さはありませんでした。
t6300se
映りが悪くて申し訳ないですが、それぞれのケーブルが分からなくならないように
シールが付属してました。自分でハサミで切り取るんですがね。
t6300d

各シールを各スピーカーケーブルの接続ピンに貼り、
サブウーファーの裏側の対応した接続ジャックに差し込めばこれでスピーカー側は完了です。
サブウーファー本体からは、パソコンへ繋ぐケーブルと、各スピーカーに伸びるケーブル、
あとONOFFと音量調節を手元で行えるコントローラーが付いてます。これ便利です。
t6300vo
サイドに回す音量つまみがあってオフ〜最大まで調節できます。3×5センチ程の物です。

パソコンとの接続ですが、スクエニのフォーラムでも説明があるのでそこで見てもらうのが
一番ですが、見たまま設定すればいいだけなので簡単です。

うちのブログでも以前ご紹介してるのですが、同じ色のジャックを
デスクトップパソコンの背面の下部ジャックに差し込めば接続完了です。
こんなに簡単につながっちゃうんだ、という感想です。
531d960d
jack

なので基本サウンドカードは要らないです。音が切れたりノイズが入るなら
その時点で検討すればいいと思います。

あとはコントロールパネルでサウンドを選び、5.1チャンネルの設定に切り替えて
テストをし、全てのスピーカーから音が出れば完了です。

主要なマザーボードメーカーは大体RealTek製のサウンドチップを使っていますので
そうであれば、さらに詳しい音響設定の出来るパネルが用意されています。
(RealTekのオンボードサウンドならココに詳しく載ってます。)
室内音響設定は手動ではありますが、それぞれのスピーカーと自分の耳までの距離を測って
細かく入力できますし、弱いなと思えばデシベル単位で上下も出来ます。
僕も巻き尺を使って出来るだけ厳密に設定してみました。

僕の場合リアが少し弱く感じたので出力を少しあげています。
イメージ的にはフロントセンターは大体同じ出力で、リアが若干弱めな感じでしょうか。

FF14でテストするなら、祖堅さんにツイッターで直接アドバイスを頂いた、
グリダニアのアプカル滝でも行ってみて、視点をグルグル回しながら
自然に水の音がつながる音量に調節してみるといいです。

うまく調整出来たら、ログアウトしてオープニングムービーを少し音を大きめで見て下さい。
大迫力に圧倒されること請け合いです(笑)


実際取付けてみた様子です。若干暗くてわかりにくくてごめんなさい。
t6300e

24インチのモニターに対してこの位の大きさです。
背面のスピーカーは床置きじゃなければどこでもいいです。

自分の場合は、リア左1m、リア右1.4mで設置。
少し距離が違うんですが、そのへんはコントロールパネルで調整してます。
その距離でも床を這わすとケーブルはあまり余裕がなかったので
部屋の広い方は注意です。

t6300rsp


落ちついたところで各所を旅してみました。
やはり今まで2.1chでプレイしていた時とはかなり違います。

グリダニアのエーテライト付近へ行くと、
実際プレイヤーが個々で声を出してるわけじゃありませんが、
至る所から街のにぎわいが聞こえてきます。小鳥のさえずりや、水の流れる音が
立体的に自分の周りに広がって行きますね。

そのバックに流れるゆったりしたグリダニアのテーマも、
以前よりもいい音に聞こえます。
自分が方向を変えれば、当然聞こえてくる場所も移動していきます。

少し移動してトランキルに飛び沼地を歩いてみると、
左の背後にいたモルボルが体をくねらせて動く音がします。
虫の羽音なんかも分かりやすいでしょうね。

クリスタルタワーにも行ってきました。
音の分離がいいおかげか、BGMがスッと耳に入りつつも
しっかり効果音も色んな方向から押し寄せてきます。
背後にいる敵を素早く察知するなんて事も可能かもしれません。

祖堅さんの言われた通り、アナログだからといって全然音が悪いとは思いません。
ウチの場合変なノイズが入る事もなかったですし、
これならサウンドカードを買い足すこともなさそうです。

一応、普段は居間で5.1chで映画などを観ていますので、
そちらは一応デジタル接続ですがそこまでの大きな音質の差は感じないです。
Blu-Rayディスクで5.1フルオーケストラとかを聴くのであれば
さすがに無理がありますが、サラウンドで環境音として聞く用途としてなら
十分だと思います。
その前に使っていたPCスピーカーもお世辞にもいいものでは無いですが、
Youtubeなど聞いてみても表現力が格段に上がってびっくりしました。

何より、祖堅さんは音質にも相当こだわってられるようですが、
まずは自分がその世界に居るという音に包まれる感覚を知って欲しいんだと思います。

その感覚を一番知る事が出来たのが雨でした。絵では伝えきれませんが
bb

温泉施設であるブロンズブレイクに飛び、周りから水の流れを聞きながら過ごしていると、
しばらくして雨も降ってきました。

その雨音が全方位から聞こえて来て、まさに雨の中にいる気分になりました。
僕はYoutubeなどで作業用BGMに流したりする程、雨音というものが大好きなので
落ちついた気分になりましたね。
これだけでも5.1chにした甲斐があったというものでした。

ここでの雨は激しくなっていき、後ろから雷鳴も響いてましたね。
今度のパッチで服が濡れる仕様が追加になるのでさらに臨場感が高まるかもしれません。

そもそもこのタイミングでスピーカーを買おうと思ったのは、
現在ギャザラーやクラフターを頑張っていまして
仕事上色んな場所で作業することになるので、
祖堅さんが魂をこめたというサウンドディレクションを
堪能出来るかな、と思ったからです。

今はシステムの設定で
環境音を大きめにして、効果音やBGMを少し控えめにして
ツルハシや鎌を振っています。
敵の絡まない海辺でカモメの声?を聞きながらクラフトしたりしてます。
ツイートでもありましたが、リムサの鐘の音も聞こえました。
2チャンネルのスピーカーでは気付かなかった細かな音を
色々発見できそうですので各地をウロウロする楽しみが出来ましたね。

それにゲームだけではもったいないので
せっかくだしPowerDVDなんかで映画なども
楽しんでみるつもりです。
唯一部屋が配線でゴチャゴチャするという欠点はありますが、
普段は2.1ch設定に切り替えて、リアSPは必要な時だけ背面に置くという手もありです。

PCでプレイしている方はぜひともINSPIRE T6300を体験してみて欲しいです。
ベンチマークを上げるためにメモリを増設したり
グラフィックカードを差替えたりするのも快適にする手段ですが、
こういった方向での充実も、楽しみの幅が広がっていいかもしれません。
FF14が今楽しくてしょうがない人は、さらなる没入感を手に入れて下さい^^

ニトリじゃないですが、少なくともお値段以上の体験が出来ますよ。

長文失礼致しました。

2017年2月、追記しました。

T6300のサラウンド効果を、バイノーラル録音という手法で体験できます。水の流れる音や雨の降る臨場感などが、少しでも感じられたらと思い動画をアップしてみました。この効果はいつも使っているイヤホンやヘッドフォンでも、背後の音も後ろから聞こえているように感じる事が出来ます。
動画は液晶画面を直接撮影しながら、T6300で出る音を自分の耳で聞いている感覚に近い状態で録音しています。雨音も自分の回り全体に降っているよう感じると思います。



1年ほどして、マザーボード側のアナログ入力が調子悪くなったので、改めてサウンドカードを買いました。以前よりもより明瞭になりました。
といっても、USBでつなぐような新製品ではなく、PCIスロットに挿すタイプの安いサウンドカードです。一応ハイレゾにも対応してるようです。

PCで5.1chを味わうならこの組み合わせが一番リーズナブルに、しかもそれなりにクオリティもありながら楽しめます。祖堅さんおすすめなのもよくわかると思いますよ。ゲームだけでなく、音楽や映画も十分楽しめます。