1060dt_title

秋葉原を拠点とし全国に展開していますBTOパソコン&PCパーツ専門店「ドスパラ」さんより、今回はGTX1060グラフィックカードを搭載したエントリー向けBTOパソコンガレリアDTをお借りする機会を頂きましたのでレビューをしてみたいと思います。

ガレリア DTの基本構成

ドスパラガレリアDTは、名称を継承しながらパーツをその年のトレンドに合わせてパワーアップしてゆく伝統のシリーズですが、GTX960だったグラフィックカードがGTX1060に昇格し、いわばGTX980相当の実力を持ちながらも各パーツを程よいスペックに整え、なんと10万円(税別)を切るハイコストパフォーマンスを追求したモデルになっています。エントリークラスに位置してるもののその実力は相当高く、FF14も軽々動かせるものになってしまいました。

改めてスペックをご紹介すると
OS…Windows10 or 7pro
CPU…intel Core i5-6500(3.2GHz 4コア4スレッド) 
マザーボード…intel H110チップセットMicroATX(貸出機にはASrock H110M-HDVが使われていました)
メモリ…PC4-17000 DDR4 SDRAM 4GB×2枚組(デュアルチャネル)
SSD…250GB
HDD…SATA3 7200rpm 1TB
グラフィックカード…NVIDIA GeForce GTX1060 3GB(DVI-D×1、HDMI2.0×1、DisplayPort1.2×3)
電源…AcBel製 80Plus Bronze認証 400W  
DVD…マルチDVD/CDドライブ 
ケース… オリジナル ガレリア専用KTMミニタワーケース     
※2016年12月15日現在    仕様は変更する場合があります。

マザー、CPUベースはintel最新のSKYLAKEになり、CPU自体も4コアの高クロックのものが採用され3Dゲームや大抵の作業には十分なスペックを有し、グラフィックカードもGTX900番台より描画性能アップはもちろん回路の最適化が進んで低発熱になっており、その分全体的な静音化にも貢献しています。そしてミニタワーケースを採用しコンパクトでありながらもHDDなどのストレージの増設にも対応したパッケージとなっています。ミドルケースのモデルとはPCIスロット数の違いがあげられますが、複数PCI拡張カード増設の予定がなければ十分なスペックだと思います。


bdy1
本体と付属品一覧を並べてみました。USBマウス、USBゲーミングキーボード、電源ケーブル、メインの取扱い説明書にグラフィックカードのマニュアル、POWER DVD12正規インストールディスク、マザーボードとグラフィックカードのドライバCDに増設用のネジとPS/2端子に変換するためのアダプタも付属していました。一応大きさの比較のため、ペットボトルを置いてみました。液晶モニターとの接続は基本的にモニター側についているものを使いますが、複数のモニターにつなぎたい場合はコネクターの種類によって別途用意しないといけません。

キーボードはゲーミング用途に開発されたもので、打ち心地もスコスコ心地よく当面は多機能なものを望まなければ十分使えそうでした。24キー同時押しなどに対応しています。同様にマウスもレーザー方式で通常用途には十分な印象です。

bdy2

左側サイドに排気口があるので循環をうながすために設置時にスペースをあけるといいですね。

front

フロントにはUSB3.0が2つ、SDカードリーダー、マイク入力、ヘッドホン出力、リセットボタンに電源ボタンがあります。写真整理やビデオカメラの映像保存なんかに大小のカードリーダがあるのは便利です。
 
iopanel

背面にはPS/2端子、USB3.0が2口、USB2.0が4口、1000BASE-T LAN、マイク入力、ライン入力、ライン出力、USB3.0 Type-C端子がついています。グラフィックカードとは別にHDMIとDVI-D、D-Subがありますが、グラフィックカードがありますので普段は使う事はありません。USB3.0 Type-Cは次世代USB規格でさらに伝送量とスピードが上がっていますので、高速ストレージをつないだり、同じ端子のついた液晶モニターも登場しています。

gpuback

グラフィックカードからはDVI-D×1、HDMI2.0が1つ、DisplayPort1.2が3つついています。PC一台でマルチモニター化も簡単になっています。HDMIとDisplayPortは4K(3840×2160)60Hz表示に対応しておりその伝送量に見合うグラフィック性能もエントリークラスといえども、今どきは十分持っています。

open

恒例のサイドパネルを外しての中身チェックですが、いつものように背面のローレットスクリューを2か所外すだけで、簡単にアクセスできます。ケースサイズは約185×395×370 mmとなり小ぶりですが、中身はミドルのモデルとほぼかわらず、簡単に言いますとマザーボードの大きさで決まる事となります。
 
naibudt

中身を見てみますと、各パーツの配置がミニケース独自のレイアウトになっており電源は上部につき、排気はおもに背面のファンが担っております。拡張性もグラフィックカードのほかに、1スロットサイズのPCI-E×1カードが追加可能です。例えばギガビットLANカードや、サウンドカードなどがカスタマイズで追加できます。SSDやHDDも一台追加可能なベイがひとつと、DVDの下にももう一台何かドライブか、小物入れなんかを追加できます。うまくカスタマイズを使えばミドルケースにもひけをとらない構成も可能ですね。

p08

写真に見える予備の赤い電源コネクタと、データ転送のSATAケーブルを別途用意すれば、あとから自分でHDDなどを追加もプラスドライバさえあれば付けるのも簡単です。メモリは2スロットで、現在4GBが2枚ささっています。

konect

裏の接続例です。すべて有線のものを使っています。キーボードはPS/2変換コネクタを使えば通常通り使えますのでUSB数を節約できますね。あとはマウス、USBWebカメラ、LAN、HDMI接続でモニターへとつないでいます。音響もHDMI経由でモニター付属のスピーカーから出るよう設定しています。仮でそうしていますが、やはり貧弱なモニターからの音よりも、ちゃんと裏の音声出力やサウンドカードを使用してPCスピーカーを使用するほうが音質も臨場感もゲームをするなら大事な要素に思います。

とにかく動かすという目的でしたら、最低電源とキーボードマウスさえ繋げば最初の設定は可能です。有線LANが開通済みであればなおいいですね。 

cortana

設置を済ませ電源をオン。簡単な設定を進めていくとWindows10は音声認識の機能であるコルタナが使用できます。
mic

カスタマイズでも選択可能なロジクールのWebカメラC270を繋いでおけばすぐ認識し、Windowsの個人登録後にデスクトップ画面になれば使用できます。同時にカメラもついてますので、Webを通して同じ機器を持っている人とテレビ電話が簡単ですし、3人以上で音声チャットが出来ますのでFF14なら攻略しながらメンバーと会話したり指示したりが文字を打つより早いのでトップ集団は使っています。あとはニコ生などの生主にも簡易ではありますが可能ですね。PCにしかできない楽しみがこの機器で広がりますね。 

その他具体的なスペック・カスタマイズの内容は
 詳細はメーカーページよりご確認ください。

ガレリア DTの性能チェック

ガレリアシリーズも次世代1000番台のグラフィックカードに置き換わり、FF14のベンチマークソフトもフルHD(1920×1080ドット)の環境では大きく最高評価を上回る数値になりつつあります。

ベンチ値別のおおまかな指標はこんな感じになっています。平均フレームレートは60が理想値ですね。
【7000〜】 非常に快適非常に快適に動作すると思われます。お好みのグラフィック設定でお楽しみください。
【5000〜6999】 とても快適とても快適な動作が見込めます。グラフィック設定をより高品質にしても、とても快適に動作すると思われます。
【3500〜4999】 快適快適な動作が見込めます。グラフィック設定をより高品質にしても快適に動作すると思われます。

DirectX11モードでフルHD(1920×1080)最高品質だと、
dtfhd
SCORE:10,893
平均フレームレート:84.230
エントリークラスのガレリアDTさえもこの数値です。上位機種にガレリアXTがあり、CPUとグラフィックカードのグラフィックメモリの容量が主な違いですが、スコアだけで見るなら1,500程の違いです。少なくともEIZO FS2434-RなどのフルHD液晶モニターをメインに使ってる方にはゲームプレイに差はないでしょう。


dtwqhd
SCORE:6874
平均フレームレート:53.133
次にWQHD(2560×1440)高品質で計測してみますと、最高評価の7,000に限りなく近いこの解像度が、一番ガレリアDTの能力を発揮出来る設定だと思います。またはフルHD144Hzの高リフレッシュレートのモニターでもFF14はもとよりFPSなどでも高いパフォーマンスを見せてくれます。

dt4k
SCORE:3419
平均フレームレート:26.206
参考に4K解像度でも計測してみました。さすがにこの解像度で遊ぶには最高品質では無理がありますが、設定次第では可能です。FF14は幅広い調整機能がありますので、4K解像度でUIをのびのび配置し使いたい方にも、GTX1060なら応えてくれると思います。


ddons

こちらも恒例ですがドラゴンズドグマオンラインのベンチも計測してみました。フルHD設定が最高解像度で、フルスクリーンで遊ぶのが基本ですのでまず性能不足になることはないでしょう。

実際にガレリアDTでFF14をプレイしてみました。フルHD設定ではもう十分な事はわかっていますので、そのつぎの解像度であるWQHD(2560×1440ドット)モニターを想定した設定で遊んでみました。
もともと先代でいうところのGTX980相当の実力を持つGTX1060ですので、60Hz環境下では当然ですが人の多い場所でもカクつくような挙動はありませんでした。

ssff14b

画面は4KモニターにWQHDサイズのウインドウモードで遊んでいる所です。このウインドウモードはPS4版にはないため、大画面液晶モニターでプレイする方にはとても便利な機能だと思います。 
 
ssff14d

次の3.5パッチで登場するという、帝国軍ダンジョンが見えると噂のエリアを偵察中(笑) 

ssff14c

気をよくしてWQHD解像度のまま、24人レイドであるマハにも行ってきました。当然24人+モブや大型ボス戦にも最高設定でも快適にクリアしてきました。処理能力がないとボスが描画しきれず消えたりが昔ありましたけど、今は描画性能のおかげでなくなりました。空島が完全リニューアルした後、かなりの大人数で挑むボス戦が加わるとの話ですが、そんな状況でも心強いマシンになってくれるはずです。

  ガレリアDTの詳細はメーカーページよりご確認ください。

  ガレリアDTで3Dサウンドや映像も楽しむ


FF14は5.1チャンネルという、左右、センター、リア左右、サブウーファー(低音のみ担当)の6つのスピーカーを自分を中心に配置して、バーチャルな3D音響をつくり出す事が標準でついています。こんな凝った環境音やBGMに拘ったMMORPGは他にはありませんので、是非味わって欲しいです。
 
sp
その環境をつくり出しているのが、サウンドディレクターの祖堅さんで、彼も是非折角作ったので楽しんでほしいと日頃からおっしゃっています。もちろん5.1chは映画の音響のために作られたものなので、デスクトップで映画も臨場感バッチリで味わえます。
 
ガレリアDTでももちろんその楽しみを十分楽しめるベースがあります。
やることといえば、サウンドカードと5.1chのスピーカーを買い足すだけです。簡単です。
サウンドカードも5.1chに対応したASUS Xoner DGXを選べば内蔵されて出荷されますので、あとは背面から3つの端子をつなぐだけで5.1ch環境が完成します。家庭用だと間にAVアンプとか必要ですが、このシステムはややこしい機器なしで手軽に始められます。


p11
p10

管理人ももう2年ほどこの環境で遊んでいます。簡易なシステムとはいえ祖堅さんがおすすめするだけあって十分なクオリティがありますから、普通に音楽を聴くだけでも重低音も相まってしっかり楽しめます。プラス1万円ほどで長く楽しめると考えれば、設置スペースの問題さえクリアすれば元は取れます。

さらに映像を楽しむのなら、DVDドライブをブルーレイドライブに変更するのもおすすめです。DVDはそうは言ってもSD画質(720×480ドット)を引き延ばして見ているわけで、今はフルHD以上のモニターを使ってる方が大半ですので同じ解像度で楽しむならブルーレイになりますね。パイオニア製が品質よく人気があります。

4kmov

あと回線さえしっかりしていれば、Youtubeで見られる最高画質をカク付かせず見る事が出来ます。4KモニターにHDMI2.0端子が付いている事が条件ですが、4K(3840×2160ドット)60P(秒間60コマ)の映像がコマ落ちせず滑らかに視聴出来ました。4K動画は結構グラフィックパワーを必要としますので、ガレリアDTがGTX1060に置き換わった事で受ける恩恵は大きいと思いました。

同カード採用の上位モデル「ガレリアXT」と悩む方もおられるでしょうが、上に挙げたサウンドカードとスピーカー、ブルーレイドライブをガレリアDTに追加して差分を楽しむなんて選択もありかな、と思いました。レビューは以上です。
 

  ガレリアDTの価格、購入方法など

DTsale

ドスパラゲーミングBTOパソコン「ガレリアDT
基本構成  税込み価格105,818円+送料2,160円です

ガレリアDTは以前のモデルは最低限の機能に絞ってまさにエントリー向けという感じでしたが、パーツの性能が向上した上にSSDも標準で付く様になっていますので、限りなく上のモデルに近づいたハイコストパフォーマンスという言葉がよく似合うPCだと思います。そのまま購入しても十分満足いくと思いますが、さらなる快適さを求めるなら静音まんぞくパックというCPUファンを静音タイプにしたり、電源をより電力変換効率をアップさせた(ブロンズ以上の製品)ものに交換するというオプションがあります。

あとは先ほどの項目で述べましたサウンドカードやユニットで音響を強化したり、スピーカーをいいものにしたりして、ゲーム以外の楽しみにもしっかり対応させたり、Webカメラで外の世界へ発信するというのもありだと思います。今年はVR元年と言えると思いますが、もちろんVRreadyの認証もされていますので、VIVEやOculus Riftなどの機器と新しい遊びにも挑戦出来ます。

遊び方の自由度が一気に広がるBTOパソコン、ガレリアDTは最初のゲーミングパソコンとしても、自分でのちのち強化していくためのベース機としても楽しめるおすすめの一台です。

納期は午前中までに注文確定でカスタマイズ含め最短2日後には出荷します。

万が一の故障時や、OSのトラブルなどをわずかな月額でしっかりサポートするセーフティサービスは、初心者の方には心強い味方になります。加入による本体割引サービスも随時行っています。詳しくはこちら

safty

セキュリティソフトは製品版の「マカフィーインターネットセキュリティ」が12ヶ月間付属しておりますので、当面は安心ですね。

お支払い方法は、最も早く手数料もかからない方法がジャパンネット銀行のリンク決済、次にクレジットカー
ドでの注文が早いです。その他コンビに決済に代引き、銀行振込など。詳しくはこちら

パソコンは高価な買い物ですので、一括の他にも12回までならジャックスのショッピングローンで金利0%ですので無理なく購入出来るのもポイントですね。詳しくはこちら

以上、「ガレリアDT」のレビュー含めお得なポイントなどをご紹介してみました。
ご参考になれば幸いです。

※表記は2016年12月現在のものであり、時期により変更する可能性がありますので詳しくは公式サイトでお確かめください。


関連記事:ドスパラFF14推奨PCレビュー